学修ガイド
- 法律学は文系学問に属する。近年、遺憾なことに、文系学問に対するバッシングが強くなってきている。そこで、文系学問の意義を改めて説く書物がぽつぽつ出版されるようになっている。さしあたり、吉見俊哉『「文系学部廃止」の衝撃』(集英社新書、2016年)参照。
- 本授業は実践面を重視しているので、法律学のありようを理論的に深く掘ったりはしない。そこに物足りなさを覚える方は、法学入門系の書物が数多く出版されているので、大型の書店に行ってぱらぱらめくり、気に入ったものをお買いになるとよい。
- 個人的には、最近出た法学入門系の本の中では、早川吉尚『法学入門』(有斐閣、2016年)の第10章「『法学部』をめぐる環境の変化」が面白かった。全国の法学部が大学改革の流れに置いてけぼりにされているのではないかという不安が示されている。そこでは言及されていないが、大学改革の流れにいち早く対応して改革に取り組んでいるのが國學院大學法学部であることを強調しておきたい!
反転授業方式を採用した本授業の創設もその一つだ! 河合塾『大学のアクティブラーニング』(東信堂、2016年)中のあちらこちらで國學院大學法学部の教育改革の取り組みが紹介され、高く評価されているので、読んでみてほしい!!
- というわけで、レクチャー動画01の中で触れていたアクティブラーニング型授業「裁判法A」の紹介ページは、コチラ。
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レクチャー動画02の最後では、条文の読み方などについてはゆるゆると教えていくと述べた。しかし、待てない方もいるだろう。そんな方には、法制執務用語研究会『条文の読み方』(有斐閣、2012)などいかがだろうか。
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レクチャー動画03まで聴いたあなたは、刑事法の3領域全般の入門書を読みたいと思うかもしれない。その欲求をおさえる必要はない。刑事法入門系の書物が数多く出版されているので、大型の書店に行ってみよう。個人的には、内田博文=佐々木光明編『「市民」と刑事法[第4版]』(日本評論社、2016年)または平川宗信『刑事法の基礎[第2版]』(有斐閣、2013年)がオススメだが、本授業と比較して、いずれもちいとばかりハードかもしれない。でもいいじゃないか。授業だけじゃ物足りないあなたにはピッタリだ!
- アニメがお好きな方の刑訴法入門、中川孝博「アニメは刑事訴訟法の未来を創造する」法学教室521号(2024年)2頁もどうぞ。
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