2026年K-POP私的お薦めアルバムBest 10(進行中)

はじめに

 

私的K-POPアルバムBest10の2026年ヴァージョンです。 2025年版とほぼ同様に、下記の方針で作っていきます。

  1. 女性グループのアルバムに限ります。今の私には男性グループの曲は力強すぎて、1曲だけだとよいのですがアルバムを通して聴くと著しく疲れてしまうので。ただし、どうしても紹介したいソロ・シンガーのアルバムは別枠で取り上げました。
  2. アルバムの画像をクリックすると amazon music にアップされている当該アルバムに飛びます。
  3. MVは原則として1曲だけを挙げます(例外もあります)。
  4. 2026年中に複数のアルバムを出しているグループについては原則として1つに絞り込みます。他は「他の素敵なアルバム」の章で紹介します。
  5. 普段はクラシックとヘヴィ・メタルしか聴いていないミドル・エイジが選んでおりますので、偏っています。
  6. 2025年と同じく、新情報をたえず追い続けることができない状況ですので、読者のみなさまにお薦めの新曲を教えていただきたく思います。本ブログ最後尾にありますコメント機能を用いてリクエストをお寄せいただければ幸いです。

最近聴いたシングルなど


候補となるアルバム

Billlie: The Collective Soul and Unconscious: Chapter Two

最近なんだか忙しすぎるため、なかなかブログの更新ができません。そこで、文章執筆の時間を短縮すべく、生成AIを使わせていただきました。アルバムに関して感じたことをChatGPTに投げ、対話したのですが、そのログを文章化してもらったのです。いつもと文体が異なるようにお感じになる方もいらっしゃると思いますが、ご容赦ください。個人的には、私一人で書く文章よりもわかりやすいような気がしますが、いかがでしょうか。

 

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Billlie の最新フルアルバムを聴き終えた。率直に言えば、「Billlieは新しい段階に入った」と感じる作品だった。

 

Billlieといえば、これまでは「実験性」「不穏さ」「奇妙な世界観」が前面に出たグループという印象が強かった。楽曲構成や音響には常に違和感が仕込まれており、その不安定さこそが魅力だった。しかし今回のアルバムは、その実験性を維持したまま、驚くほど自然に、ゆったりと聴ける。こちらを緊張させるのではなく、むしろリラックスさせるのである。聴き終えたあとに強く残ったのは、「これは本当にアダルトな音楽だな」という感想だった。


冒頭の “$ECRET no more” は、このアルバム全体の方向性を象徴する重要な曲だ。冒頭では、チャイコフスキーの「白鳥の湖」を思わせる旋律が引用されている。最初は単なるクラシック引用かと思ったが、アルバムを通して聴き終えた今では、この引用にはかなり明確な意味があったように思える。

「白鳥の湖」は、単なる優雅なバレエ作品ではない。そこには、「純粋な白鳥」と「誘惑する黒鳥」という二重構造、現実と幻想、真実と偽装といったモチーフが埋め込まれている。これは今回のアルバムに通底する、「表/裏」「ON-AIR/OFF-AIR」「現実/夢」という構造と強く響き合っているように感じた。つまり、“$ECRET no more” は、Billlie Worldの新たな入口であると同時に、「このアルバムは二重化された世界の物語である」という宣言でもあったのではないか。

しかも興味深いのは、そのクラシック引用が「壮大さ」や「権威づけ」のためではなく、「夢の入口」や「不穏な童話感」を生み出すために使われている点である。ここが非常にBilllieらしい。

続く “ZAP” は、ダークでありながら力強い。ここでも印象的なのは、コードそのものよりも、空間設計やボーカル配置によって作られる「湿度」である。さらに日本語フレーズが自然に混ざり込むことで、世界の輪郭が一瞬揺らぐ感覚が生じる。Billlieは以前から異物感の扱いが巧みだったが、今回はそれがより洗練されている。

“WORK” は、重厚なラップで押し込みながらも、サビで急に音を抜き、抒情性を立ち上げる構成が見事だった。圧迫感と解放感のコントラストが強く、中毒性が高い。単なる「強い曲」ではなく、感情の呼吸を巧みに設計している。

“TBD” では一転して軽快なテンポ感が現れる。近年のK-POPトレンドにも接近しているが、単なる流行追随ではない。高速で軽やかなビートの中にも、Billlie特有の「どこか落ち着かない感覚」が残っている。ここでも日本語が音響的アクセントとして機能しており、非常に面白い。

個人的に特に印象に残ったのは “B’yond me” だった。ミドルバラード調の楽曲だが、ストリングスの使い方やコード感に、どこか80年代J-POPやcity pop、AORの香りが漂う。わずかに横滑りするコード進行が感傷を深めており、さらにメインボーカルの歌唱力が圧倒的だった。Billlieは世界観だけのグループではなく、きちんと「歌えるグループ」であることを再認識させられる。

“SOUPPASTA” は、アルバム中でも特に実験性の高い曲だろう。多様なジャンルが入り乱れ、楽曲そのものが「混ざること」をテーマにしているように感じられた。しかしBilllieは、単にジャンルを衝突させるのではなく、不思議な統一感を保ったまま成立させてしまう。

“OFF-AIR” では、ボサノバやラテン系の感触を下敷きにした、非常に心地よいグルーヴが現れる。このあたりからアルバムは「深夜のリスニング作品」としての性格を強めていく。個人的には、近年の NMIXX のフルアルバムとも近い感触を覚えた。ただしBilllieのほうが、より影が深く、夜の湿度がある。

そして後半。最初は「REMIXを入れるのか」と少し驚いた。しかし “ZAP”、“WORK”、“SOUPPASTA”、“DOMINO” のREMIXが連続するにつれ、このアルバムが単なる「通常曲+REMIXのおまけ」ではなく、明確に「A面/B面」構造を持っていることに気づかされた。

前半が“表”だとすれば、後半は“裏”である。
ON-AIRに対するOFF-AIR。
現実に対する夢。
同じ曲が、異なる空間と温度で再提示される。

特にREMIX群は、EDMでありながら驚くほどメロウだ。音圧で押し切るのではなく、深い残響と空間処理によって、夜にゆっくり浸るための音楽になっている。昔ながらのAORを思わせる成熟した聴き心地すらあった。Billlieの歌唱も以前より格段に安定感と余裕を増しており、「若いグループの勢い」ではなく、「成熟したリスニング作品」として成立している。

ただ、その一方で、少しだけ感じたこともある。Billlieは本来、かなり歌えるグループである。特にメインボーカル陣は、もっと露骨に「歌唱力そのもの」を押し出すこともできたはずだ。しかし今回のアルバムでは、いわゆる“K-POP的な歌唱爆発”の瞬間は意外なほど少ない。劇的な高音連打や感情の絶叫で圧倒するのではなく、むしろ声を空間へ溶け込ませる方向へコントロールされている。

最初はそこに少し物足りなさも感じた。しかし聴き終えてみると、それは「歌唱力を抑えた」のではなく、「アルバム全体の空気感へ統合した」のだと理解できた。もしここで過剰にボーカルを主張していたなら、この作品が持つ深夜のメロウ感やリラックス感は壊れてしまっていただろう。技術を誇示するのではなく、作品世界に奉仕する方向へ歌唱を成熟させた――そこにも、今回のBilllieの「大人化」を感じる。

最後の “cloud palace” に至って、このアルバムの構造は完全に理解できた気がする。先行曲として聴いた時には、比較的オーソドックスで抒情的な楽曲という印象だった。しかし今回のREMIX版は、アルバム全体を通過したあとに現れることで、まるで夢の宮殿のような終着点として機能していた。

実験的でありながら、疲れない。
複雑でありながら、自然に身体へ浸透してくる。
Billlieは今回、「実験的な4世代K-POPグループ」という段階から、「長い夜を付き合ってもらえるアルバムアーティスト」へ進化し始めたのかもしれない。

 

MV: ZAP


Baby DONT Cry: AFTER CRY

  • 韓国人2人、日本人2人の4人グループによる1st EP。デビュー曲においてバズったフレーズ「ク・ミ・だ・よ~」を聴いて、私には縁のないグループだと思い、その後ノーマークでした。しかし偶然耳にしたこの1st EPは、いやいや、なかなかどうして、聴きごたえのあるものに仕上がっていますね。
  • 一聴して、まず、4人全員の声質の良さが印象に残ります。安定した中低音から、開放的で伸びやかな高音まで、4人の個性ある声を絶妙な組合せでムラなく提供し続けてくれています。これだけでも購入する価値がありますね。
  • それに加えて、曲が多様で、かつ、さまざまなフックが用意されており、飽きさせません。例えば、2曲目の 'Bittersweet' のサビ(MVの1:05~)の音型はなかなか凝っています。まず、レレレードドドーシシシーラーラー レレレードドドーシラシーラーラーソラ というなだらかな順次下行と、シーレーソー シーレーシーという跳躍上行のセットが4回繰り返されます。高音の前者は力強く歌われ、低音の後者はソフトに歌われていますね。一般的には、順次進行のほうがなだらかでソフトに、跳躍進行のほうが段差があってパワフルに歌うのが自然なように思えるのですが、逆転しています。まるで運命に逆らおうとしているかのようです。このセットを2回繰り返したところでサビが終わったと思ったら、これまでより3度低いところから始まるシーシーラーラーソソー ソファ♯ファ♯ーという順次下降がさらに歌われるのですが、これまでとは異なり小さくひそやかな声で歌われ、はっとさせられます。前半の2回のリフレインでは心の叫びを吐露していたのに、後半では、諦念に至っているかのようです。実際、歌詞も 後半はただ 'Bittersweet' と唱え続けるだけですね。心にしみます。
  • 3曲目の 'Shapeshifter' はコードが凝っていますね。Aメロ(MVの0:08)はほとんどリフのみでシンプルなのに対し、Bメロ(0:21)はおしゃれなコードを多用。サビ(0:34)はルートと5度だけでいけるシンプルなコード。ブリッジ(2:20)ではふたたびおしゃれなコードを用いて穏やかな進行を断ち切っています。このように、セクションごとにコードのコンセプトをころころ変え、統一感をもたせないところが、'Shapeshifter' というタイトルや歌詞にマッチしているように思います。
  • というわけで、 あなどってはいけない注目の1st EPだと思いました。今後も注目していきましょう。

MV: Bittersweet, Shapeshifter


番外編 BTS: ARIRANG

  • このブログで男性グループを取り上げたことはないのですが、BTSのニューアルバムがあまりに素晴らしいので、ちょこっとだけ感想を書いてみようと思います。ファンにとっては本当に久しぶりの、待望の、フルアルバムでしょう。私のようなBTS素人が聴いても、超一級のアルバムに仕上がっていると感じますね。
  • 聴きやすいメロディは豊富に含まれてはいますが、'Butter' のようなキャッチ―な曲はなく、アダルトな仕上がりの曲が並んでいます。NHK-FMでかつて放送していた「松尾潔のメロウな夜」で取り上げられそうな曲のオンパレードですね。彼らの年齢や、歌唱の成熟度にぴったり適合するアルバムだと思います。
  • 6曲目の鐘の音の前後で曲調が明確に分けられています。前半はヒップ・ホップ、トラップ、EDM系。初期の荒々しくて生々しいBTSとの連続性を感じさせますが、もちろんヴォーカルもバックトラックも完成度は段違い。このブログを以前から読んでくださっている方はおわかりだと思いますが、私はこれらの系統の曲が苦手なので知識が乏しく、これ以上のコメントをすることは難しいですが、すごいことは感じられます。
  • 後半はポップス調。低音から高音まで、一人一人際立った個性を持った声を揃えていながら、調和もとれていることに感動します。複数人からなるアイドルグループの演奏を聴く醍醐味ここにあり、です。アップテンポな曲はほとんどなく、ミドルテンポ、ややスローテンポの曲が並んでいます。そのためどの曲もメロディラインの息が長く、彼らの卓越した歌唱を存分に楽しむことができます。ただし、最近の流行を考慮したのか、曲の長さが概して短いのが不満です。3分を超える曲も結構あると言われるかもしれませんが、ミドルテンポなので4分以上の尺がほしいところです。BTSのような、売れない心配などしなくてよいグループは、曲が本来要求している長さを堅持するというトレンドを作るべく主導してほしい、と願っています。
  • アレンジが面白くて、ありきたりな曲調には絶対にしないという製作者たちの強い意志が感じられます。出発点はグランジだなとかポップロックだなとか感じられても、ディストーション・ギターを意地でも?使用しなかったり、エコーを深くかけたりするなど、めちゃ独特の化粧を施しているので、パターン化されていない個性豊かな曲に感じられます。
  • というわけで、長年のファンだけでなく、私のような素人にもばっちりはまらせる力をもったアルバムですね。しばらくはこのアルバムばかり聴くような気がします。

MV: SWIM


LATENCY: LATE O' CLOCK

  • LOONA出身の方の音楽はどれも素敵だ。ARTMSしかり。CHUUしかり。 このブログでは最後まで残らないことが多いがLoossembleもかなり好き。というわけで、Loossembleのリーダーであるヒョンジン氏が組織し、自身はドラムを弾いている!バンド、LATENCYが1st ミニアルバムをリリースしたので聴いてみた。
  • 一聴した限り、楽器については特に際立った技術を披露しているように思われないし、全員が醸し出すグルーブもまだこじんまりとしているが、ドラム以外は結構弾けているので、ヒョンジン氏が今後成長すればいい感じのバンドになるのではないだろうか。……と偉そうに語ってみたものの、メロディが良く流れる佳曲ぞろいなので、実際は楽器の演奏レベルはそんなに気にならない。そして、メンバー全員が一定水準以上のレベルで歌っているのはとても素晴らしい。
  • MVは、東京で孤独に活動していたストリート・ミュージシャンたちをヒョンジン氏が結び付け、バンドを結成するという感じのストーリ仕立てになっている。バンド名をタイトルに関した曲をMVにし、かつ、成熟したバンド文化を持っている東京を舞台にすることで、LATENCYが本気のプロジェクトであることを示そうとしたのだろうか。ぜひがんばっていただきたい。

MV: LATENCY


BLACKPINK: DEADLINE

  • 多くの方が待っていた、BLACKPINKの新アルバム。とりあえすファースト・インプレッションを書きます。
  • BTSと並んでK-POPの代表格グループであるだけに、アイデンティティを大きく変えることは著しく困難なことだと思うが、前のアルバムからはそれなりに年月が経過しているだけに、同じようなものを提供しても古くさいと思われてしまうだろう。バランスのとり方に注目していたが、非常に素晴らしい成果を示してくれたと思う。BLACKPINKらしい曲調を維持しつつも非常に現代的なアレンジを施し、重厚さと音のキレの良さを見事に両立させ、かつ高級感も漂わせた、素敵な音だ。唯一のひっかかりは、歌詞の英語率が100%であることくらい。

MV: GO


IVE: REVIVE+

  • IVEの3rd EPと4th EPは試行錯誤の作品(なので、面白いがまだ新しいスタイルがスタッフの間でも本人たちの間でもなじんでいない)と捉えていましたが、先行の 'BANG BANG' を聴いて、今回はやりたいことと、やれること、やっていることに、齟齬がなく、聴いていて違和感をおぼえる箇所がないと感じ、アルバムに期待していました。いま一聴したかぎり、先行曲について抱いたものと同じ印象を、全曲について抱きました。後半に全員のソロ曲を収録していますが、自信のあらわれとみました。全体として、大人が普通に聴けるアルバムと言ってよい一歩手前までいっているように思います。KiiiKiiiとの棲み分けもできるのではないでしょうか。今している仕事が一段落したらじっくり聴いて詳しいレビューを書いてみましょう。

MV: BLACKHOLE


CHUU: XO, My Cyberlove

  • 1月7日リリースの1st フルアルバム。Apinkに続き、年明けそうそう、素晴らしいアルバムが届きました。ソロですがあまりに素敵なので紹介させていただきます。
  • これまでCHUU氏は3枚のミニアルバムを出しており、特に3枚目 'Only cry in the rain' は大好きなアルバムで、2025年の私的ランキングでも紹介しました。しかしながら本作はこの前作を超え、歌唱力の面で飛躍を遂げたのではないでしょうか。私の記憶の限り、ここまで多様な技術を駆使してさまざまなタイプの曲に挑戦したのは本作が初めてだと思います。
  • もちろん、単なるテクニック披露集にはなっておらず、CHUU化しているといいますか、見事に消化して、曲そのものの質向上に貢献しているように思います。また、間違っているかもしれませんが、歌唱力と自信が向上したせいでしょうか、ヴォーカルのメイン・ラインをダブリングで録らずに(つまり重ね録りせずに)シングルトラック(つまり純粋にモノラル)にしている箇所が従来よりも多いように感じました。声が前にまっすぐ向かってくるので、よりパーソナルに、聴き手個人に歌いかけてくれているような錯覚をおぼえるときが多くあります。というわけで、ヴァラエティに富む9曲のどれもがストレートに心に染みる良曲、良演奏、良録音です。これもまた一点の文句もなくお薦めです! 

MV: Canary


Apink: RE : LOVE

  • 1月5日リリースの11st EP。年明けそうそう、2026年第1位の候補になりそうな素晴らしいアルバムが出ました! ベテランらしく、ヴォーカルは抜群に上手く、曲もコード進行やアレンジ等が非常に練られていて、上質のミュージカルを聴いているような気分になりました。一点の文句もなくお薦めです!
  • 第1曲 'Love Me More' は、冒頭の小気味よく跳ねるバスドラが心地よい16ビートの曲。曲調は全然違うが、第1世代であるS.E.S.の名曲 'Be Natural' を思い出した。サンプリングされたものではあるがフルートも入り、懐かしく、暖かな雰囲気。ヴァースとブリッジでは長調の進行に短調をそっと入れ込んだり、さりげなく一時転調したりするなど、複雑な色合いを混ぜているのがニクい。ヴォーカルも概して優しく歌われるが、すべてのフレーズに気持ちが入っており、表現力が尋常でない。
  • サビはおおいに盛り上がる。このサビの歌唱が素晴らしい。シラシラ シララソ ラレレ ソファ♯ソ ラレレ ミレド ドシシというメロディーにおける、赤字で記した4度上昇の部分がとりわけ素敵だ。ずり上げることなくストレートに気持ちよく上昇させ、直後に濃いヴィヴラートを披露しており、いやはや、もう、うっとりしてしまう。ライブを見る限り、この4度上昇フレーズを担当しているのは、順にウンジ氏、ナムジュ氏、ボミ氏、再びナムジュ氏。3人とも上手いが、その中ではやはり最初のウンジ氏が最高だ。一番声が太いので安定感が半端ない。なお、このメロディは実に哀しいことだが、間奏後には再現されず、サビの後半部分のみが再現される。3分前後でコンパクトに1曲をまとめる最近のトレンドを恨みたくなるが、ウンジ氏のアドリブ(フェイク)は豊富に入っているので、それで満足することにしよう。
  • 【書きかけ】
  • 1月15日のMCOUNTDOWNで1位をとりましたね。貫禄のアンコールステージを↓に貼っておいたのでぜひどうぞ。なんてすばらしいのでしょう!

MV: Love Me More (260115 MCOUNTDOWN encore stage)


どうしても取り上げたいシングル

RESCENE: Runaway

  • これまでのしがらみから逃れて新しい世界に入っていこうとする歌詞。新しく何かを始めるきっかけが多い春にびったりですね。メロディもさらりと抒情的で、コード進行はほの暗い雰囲気。「春はあけぼの」を想起させます(MVでも、逃亡した先で日の出が迎えていますね)。以上のコンセプトは、先にリリースされた、AtHeartの 'Butterfly Doors' と共通するところが多いような気がします。この曲も新入生に勧めましょう。
  • 私の記憶が間違っていなければ、この曲はRESCENE史上、最もバスドラとベースの音が太いですね。新しい世界に向かう強い意志を象徴しているかのようです。それと、軽めの音で静かに!高速連打するスネア(新しい世界を想像してはやる心を象徴しているかのようです)とクリーン・トーンのギターおよび控えめに寄り添うシンセ(主人公を優しく守る周囲の環境を象徴しているかのようです)がぶつかることなく両立し、繊細なヴォーカルを際立たせています。この音作りは、素人にはまずできないと思われる精妙なもので、感動しました。この音作りで一貫させたアルバムを聴いてみたいです。

FIFTY FIFTY: Wish You Were Here

  • なんと! ピンク・フロイドの名曲を FIFTY FIFTY がカバーしてくれました。あかん。やられました。これはもうファンになるしかありません。

LIGHTSUM: 아름답고도 아프구나(美しくも悲しい)

  • う~ん、いい曲ですね。泣いてしまいました。ナムジャ・グループであるBTOBの曲をリメイクしたものです(原曲のMVも貼っておきました)。
  • 曲の構成は原曲と同じですが、BTOBにあったイントロを削り、かつ、基本テンポをちょっとだけ速く設定しているので、LIGHTSUMのほうがタイムは短くなっています。また、歌いやすいようにだと思いますが、移調されています。さらに、メインの楽器がピアノからアコギに変更されています。メロディもちょこちょこ変わっています。
  • BTOBのほうが表現力豊かのように聴こえるかもしれませんが、たぶんそれはAメロのラップパートの印象によるものでしょう。歌の部分について受ける印象に差があるとすれば、それは歌唱技術の差に由来するものというよりも、低めの声質(クラシックでいうと、バリトン寄りのテノール)と、高くて軽めの声質(クラシックでいうと、ソプラノ・レジェロまたはソプラノ・リリコ)という声質の違いに由来するものだと思います。歌唱技術はどちらも高いですよね。
  • 声質の違いを意識しているわかりやすい例がCメロの最後のほうにあります。原曲では、いったん感情を昂らせるがすぐに落ち着いてつぶやくように終わるという山型になっています(BTOBの3:22-3:34)。しかしこのような低音領域の微細なニュアンスをソプラノの方が出すのは不得意なのです。そこでLIGHTSUMは、どんどん感情を右肩上がりに高めていって強いヴィヴラートをかけた最高音で終わるという、何と言いますか指数関数的なラインに大胆に変更しています(LIGHTSUMの2:52-3:07)。これは、高い音を響かせるのが大得意なソプラノ・リリコの声質を最大限活かすための変更だと思います。よく練られたアレンジですね。